「小説太田道灌」

尾﨑孝著「道灌紀行」

2008年3月9日読売新聞多摩版で紹介された
尾﨑孝氏と氏の著書「道灌紀行」

2008年3月30日フジサンケイ・ビジネスアイで
紹介された尾﨑孝著「道灌紀行」

 ある日、尾﨑孝氏の「拙著『小説太田道灌』購入希望
メール」に接した。私は嬉しくなり、「代金は読後支払い
に値したら」と一冊を郵送した。この日から氏との書簡
とメールによる交流が始まるのだが、送られてくる資料
を読むたびに、氏の太田道灌に寄せる情熱に、また愛
情に、頭が下がる思いがした。上掲の氏の著作『道灌
紀行』がもし、18年前に手元にあったなら、拙著執筆に
あれほどの苦しさは無かったのではないか。右も左も
分からずに資料を漁り、いわば闇雲に挑戦した「小説
太田道灌」。いま、歴史資料に徴すれば、きっと勘違い
や不足があるに違いないのだ。
 尾﨑氏は言う。
「江戸城を築き文武を兼ね備えた道灌の人間的な器量
は実に広く多才で、関八州を駆け抜けたその劇的な生
き様は痛快かつ鮮烈であります。そしてその悲劇的な
生涯の結末には、現代にも通ずる人の世の危うさや不
可解さがあり、深い感慨を覚えます。」「この紀行の主
役は、言うまでもなく太田道灌その人と、彼が息づいた
地域と彼が駆け抜けた山谷広野そのものです。人間の
人生は生命と環境が表裏一体となって発現する現象で
ありますから、道灌ゆかりの土地に立って、記念碑を見
つめ地勢を眺め風にあたると、道灌の心情を甦らすこと
ができます。それがこの紀行の目的であります。
 したがって古文書による考証や論考などについては、
私の力の及ばないところでもありますが、本書の目的
からも殆ど言及していません。」(「道灌紀行」はしがき、
から)
 氏のこの著書は、太田道灌を知るためには何処を訪
れるべきか、何に接したらよいか、を教えてくれる。ここ
に「道灌紀行」の主な目次を掲げて、その証としよう。

2008年2月11日第一刷発行 A5判本文165頁
著者・尾﨑孝 (おざき・たかし) 
発行所・山吹の会

道灌紀行目次(抜粋)

□太田氏の出自と関東の混迷 ①東京国際フォーラム(東京都千代田区)
                    ②扇谷上杉管領屋敷跡(鎌倉市)
□道灌の出生地(相模)     英勝寺と源氏山(鎌倉市)
□道灌の出生地(武蔵)     三枝庵[山芝庵](越生町)
□道灌の幼年少時代      ①鎌倉五山(鎌倉市) ②金沢文庫(横浜市)  ③ 足利学校(足利市)
□江戸城の築城         江戸城址・皇居東御苑(東京都千代田区)
□太田道灌公追慕の碑     江戸城平川門(東京都千代田区)
□雌伏する道灌          皇居東御苑・静勝軒址(東京都千代田区)
□古河公方と対峙        川越城址(川越市)
□水に浮かぶ白鶴城       岩槻城址(さいたま市)
□道灌の版図拡大        稲付城址・自得山静勝寺(東京都北区)
□回天一枝            ①回天一枝の像(東京都荒川区)  ②道灌山(同左) ③道灌丘の碑(同左)
□山吹の里伝説         ①山吹の里の碑(東京都豊島区) ②山吹の里公園(同左)
                    ③山吹の里歴史公園(越生町)  ④六浦山吹の里(横浜市)
                    ⑤ 山吹の塚(東京都荒川区)   ⑥久遠の像(東京都新宿区)
                    ⑦紅皿の碑(東京都新宿区)
□道灌と歌道            利根川(本庄市)
□道灌の宗教観と社寺政策  龍穏寺(越生町)等
□豊島一族との確執・道灌の足軽戦法
                    ①江古田ケ原・沼袋古戦場(東京都中野区)
                    ②石神井城址・三宝寺池(東京都練馬区)
                    ③平塚城址(東京都北区)
                    ④練馬城址(東京都練馬区)
□いろはにほへとちりぢりに   小机城址(横浜市)
□長尾景春との因縁の対決   鉢形城址(寄居町)  熊倉[日野]城址(秩父市)
□道灌下総へ進攻        国府台城址(市川市) 臼井城址(佐倉市)
□太田道灌状           五十子城址(本庄市) 白井城址(渋川市)等
□「業半ば」道灌非業の最期  粕谷の上杉館跡(伊勢原市)
□万里集九と梅花無尽蔵    梅林坂(東京都千代田区)   自得軒跡(越生町) 
                    菅谷館跡(嵐山町)
□扇谷上杉家の滅亡       荒川(寄居町)  川越城(川越市)
□太田道真引退の地       小杉の陣屋(越生町)
□道灌の墓             ①洞昌院(伊勢原市)  ②大慈寺(伊勢原市)  ③龍穏寺(越生町)
                     ④報恩寺(東京都墨田区)  ⑤源氏山(鎌倉市)
□道灌と早雲            熱川温泉(東伊豆町)
□道灌の子孫とその余栄
□太田道灌関連年表
                           

馬場駿著「小説太田道灌」
墓前祭実行委員会発行「太田道灌」
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